映画「とらわれて夏」

ケイト・ウィンスレット主演の『とらわれて夏』の DVD を購入して観賞しました。

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この映画、日本ではあまり評判にはならなかったけど
あちこちでの評判はよくて、おすすめ作品だよ、とも言われていました。

ケイト・ウィンスレットは文句ない演技派で、好きな女優だし、
私が大好きなおじ、JK シモンズも出ているので、
それなりに期待はしていました。

シモンズおじ
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でもね、DVD パッケージに書かれている
「脱獄犯の男性に脅されて、自宅に匿うことになり、やがて惹かれていく...」
というストーリーには、観る前から嘘っぽさを感じていました。

それって、つまりは、
ストックホルム症候群ってやつじゃないの?って。

押せば女性は落とせる...とかって思ってる?
いやいやいや、そうじゃないでしょ〜〜?021.gif

なのに、なのに...

観始めたとたんに、私はこの作品の世界にどっぷりとハマってしまったのでした。

ケイト演じるアデルの息子ヘンリーの視点で物語が展開していくので、
少年特有の純粋さと、一方で思春期にありがちな不安定さも同時に丁寧に描かれてて、
それがとても好感が持てます。

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大きな喪失感と絶望の中で、ひっそりと息を潜めながら
とりあえず「生きている」アデルの繊細で複雑な心境は、
セリフがなくても、観る側には饒舌に伝わってきました。

ケイト・ウィンスレット、さすがです!

そして、恐怖の対象でしかないはずの脱獄犯フランクにどうして惹かれていくのか
その過程がとても丁寧に静かに描かれていくので、
気がついたときには、私自身もフランクに惹かれていました(笑)


無理な力が働くことなく、自然とフランクに惹かれてゆくその様が
見ていてなんとも愛おしくなります。

決めてはやっぱりピーチパイでしょうか(笑)。

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映像美も素晴らしかった。

晩夏を背景として映し出される一つ一つのシーンのなんと美しいこと。

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まるで絵画集をめくっているかのような気分でした。

見終わった後の余韻がいつまでもいつまでも続き、
何度でも観たい、ずっと観続けていたい、そんな映画です。

こんなにいつまでも大きく深く余韻が続く映画なんて、そうそうあるものじゃあありません!

素晴らしい脚本と演出。

ジェイソン・ライトマン、やっぱり好きです。
(先日の投稿で紹介した「JUNO ジュノ 」の監督です)


<ちょい付け足し その 1>
JK シモンズ、チョイ役だったなぁ。残念。
でも、相変わらずの存在感! いい味出てた~ 045.gif

<ちょい付け足し その 2>
フランク (ジョシュ・ブローリン) の若い頃を演じていた俳優、
どっかで見たなーって思ったら、米国ドラマ「スーツ」のトレヴァー役で出ていたトム・リピンスキーでした。
この2人、そっくりでビックリ (^^)

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<ちょい付け足し その 3>
なんでこの邦題?
原題の「Labor Day」は、日本では馴染みがないからそのまま使えないかもだけど、
でも、あまりにもセンスがないよね...と大きな残念感...021.gif

...と思ったけど、私も結局のところ、すっかりこの映画にとらわれてしまったので、
この邦題でもアリなのかな...(^^;)


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by keiko-cako | 2017-03-17 10:45 | 映画・ドラマ・本 | Trackback(1) | Comments(0)
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Tracked from ここなつ映画レビュー at 2017-09-22 16:07
タイトル : 「とらわれて夏」
こういう、言わばメロドラマ的な、ハーレクイン・ロマンス的なものをわざわざ映画館で観るのってどうなの?と思いながら、まあターゲットは間違いなく私(の属する属性)なのだろう、と思いつつ、劇場に行ってみたら、観客が男性ばかりなのに驚いた。たまたま、だとは思うけど。粗筋を。時代は1980年代。CDでもipodでもなくレコードをかけている所が時代の最後の名残を表している。アデル(ケイト・ウィンスレット)は夫と離婚し、一人息子ヘンリー(ガトリン・グリィフィス)と二人で暮らしている。元夫は再婚して新しい家庭を持ち...... more
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