カテゴリ:映画・ドラマ・本( 31 )

ダイアン・レイン主演「ボンジュール、アン」(原題: Paris Can Wait)

昨日、映画館で観ました。

a0202860_12145861.jpg
公式サイトは ここです。

なんともステキな映画でした。


映画プロデューサーである夫 (アレック・ボールドウィン) との気持ちのすれ違い、空虚感を、

その妻アンを演じるダイアンがしとやかに演じてました。

a0202860_12162752.jpg

夫との距離にざわつく気持ちを、明るい陽射しの中に解き放してくれたのが、

夫の仕事仲間であるフランス人のジャック (アルノー・ヴィアール)。

a0202860_12350996.jpg


a0202860_12182509.jpg

思いがけず、ジャックと二人きりでパリまで車で移動することになったアンのロードムービーです。


ダイアン・レインの美しさは言うまでもありませんが、

カンヌからパリまでをゆっくりと時間をかけて移動するそのシーンすべてが美しい。


a0202860_12210645.jpg

そして、いろんな場面で登場するフランス料理とワインの数々。


a0202860_12212723.jpg



a0202860_12265828.jpg

a0202860_12361670.jpg


料理もキャストの一員であることが、楽しめるエッセンスとなっていて、とてもウレシイです。


ジャックがアンをもてなすその心意気、方法は目からウロコでした。


ドライブには楽しさとエレガンスさが必要、

ということで山のような薔薇を買ってきて、

車の後部座席いっぱいに敷き詰めるなんて発想は、なに、やっぱりフランス人だから?106.png

a0202860_12313238.jpg


フランス人男性ってみんなそうなの?
それとも、ジャックが特別?


「君が人生で一番幸せを感じた瞬間は何?」

とアンがジャックに問われるシーンでは、

思わず私も、あれ、いつだろう...?と考えてしまったり。


途中で、え!ウソ!? と、 虚をつかれるような展開があったり、

思っても見なかったラストシーンに驚いたり (でも、あのラストシーンは最高!)

と、最初から最後まで、心から楽しめました。


一見、夢物語というかファンタジーみたいなストーリーですが、

この作品の監督であるエレノア・コッポラさん (あのコッポラ監督の妻であり、ソフィア・コッポラの母親) 自身が

実際に体験したことからの脚本だから、説得力があるんですね。


a0202860_12335029.jpg

エレノア監督、80歳にて初のフィクション映画監督だそうですが、

こんな素敵な作品を作られたこと、本当に素晴らしいです!


DVD が出たら絶対買うよ~ 162.png101.png


↓ 読んだよ~の印に、ポチッとクリック☆ お願いします~ (^^) ↓


人気ブログランキングへ



[PR]

つい先日まで私が一番夢中になっていたもの、それが小説「アキラとあきら」です。

a0202860_10300794.jpg

これは 10 年前に月刊小説誌に連載されて完結していたにも関わらず、

新刊本にも文庫にもならず、ずっと眠らされていた池井戸潤氏の小説です。


こんな面白い小説がどうして日の目を見なかったのか、よくわからないけど

今年の5月にいきなり文庫化されました。


私がこの文庫を手にしたのは、6月の下旬でしたが、

読み始めたその瞬間から、この小説の中にぐぐーっと引き込まれ、

読むのを止めることが難しいぐらいに面白い展開にワクワクしました。


まったく異なる環境で生まれ育った 2人の「あきら」を中心に、

企業のあり方、経営者としてどう動くのがいいのか、企業理念とは...

などなど、ビジネスに関するありとあらゆる要素が盛り込まれてて、とても勉強になります。


読み終わるのが寂しくて、後半はもう、読み進まないように...と、わざとペースを落として

読んだりしてましたが、ついに先日、最後のページを閉じてしまいました...。


いやぁ、ほんと面白かった。

ドキドキハラハラだけじゃなくて、最後はもうね、胸にこみ上げてくるものがあって、

ついに涙が...。103.png


これは、池井戸氏が、2人の「あきら」の人生を大変丁寧に描いているおかげだと思います。

それによって、物語に膨らみと臨場感が生まれるんでしょうね~。


この小説はすでにドラマ化が決まってる、というので
すごく楽しみにしていたのですが、WOWOW のみでの放送ということで、

WOWOW ユーザーでない私の落胆度は地の底まで届きそうです...145.png


a0202860_10385607.jpg

7月9日から毎週日曜日夜9時にスタート!


こちらが「アキラとあきら」 公式サイトです。


斎藤工くんはまぁいいとして (← 何だ、この上から目線...(~_~;)))、

向井くんかぁ~。

大丈夫かなぁ、あの重厚な役柄を彼の演技力で果たしてどこまで表現できるんだろう...と

ちょっと (かなり...) 不安もありますが...(^。^;)


主役のアキラ2人を脇で支える俳優陣が、これまたいいんですよね。


a0202860_10522950.png


1 回目のみ無料、ということだけど、9 回連ドラだからなぁ...。137.png


1回目だけ見て、あとはお預け...って、一番切ないやり方だな...(>_<)


いっそのこと、WOWOW 加入しようか、とも思ってるけど、

すでに他のケーブル TV を契約しており、そこに WOWOW を入れると、

テレビ代だけでかなりの出費...。


そのうち、DVD 化されるよ、と慰めてくれる人たちもいるのですが

それはずっと後のことよね、きっと...116.png


どうしよう..、どうしよう...と、悩み中です。


9日まであと2日しかないぞ!

どーする!

さぁ、どーするんだー、私ぃ~ 150.png


↓ 読んだよ~の印に、ポチッとクリック☆ お願いします~ (^^) ↓

人気ブログランキングへ

[PR]
子役がステキな映画 2 本目は、これです。

『ボビー・フィッシャーを探して』 1993年 アメリカ

a0202860_09591228.jpg


こちらも同じく 7 歳の男の子ジョシュを中心に話が展開します。

ジョシュ・ウェイツキンは、幼いながらにチェスの天才プレイヤーとして知られた実在の人物です。
(私はチェスに疎いので知らなかったけど...)

彼とチェスの出会い、チェスを通しての親子関係、友人関係、
そして子供ながらに彼が抱えるプレッシャーとの戦いや彼自身の生き方などを
温かなテイストで描いています。

このジョシュを演じる男の子がまたもや、とっても可愛い~177.png

容姿はもちろん、ジョシュ自身のキャラクターがまたとっても素直で優しい。

ジョシュも子供らしく自分の気持ちに素直だけど、
その一方で、父親が自分にかける期待や父親が望んでいることなど、
親の気持ちも汲み取り、その結果、
自分にプレッシャーを掛けてしまうほどの成熟さも持ち合わせています。

a0202860_09585816.jpg

その様子は純粋なだけに、痛々しい...。

当たり前のことだけど、子供って、本当に純粋です。

「ぼくのバラ色の人生」のリュドビックもジョシュも
自分の気持ちに素直でいるだけなのに、周りの大人や社会通念などが、
それをそのまま受け入れてくれない。

そのままでいいんだよ、と観ながら何度も声をかけそうになります。

でも、子供って強い心も持っているんですよね。

彼らなりに、問題や困難を乗り越えようとする姿は、たくましくていとおしいです。

私たち大人たちもかつては子供だったのに、
彼らのような純粋な気持ち、どこで落としてきちゃったんだろう...。

いやいや、こんな純粋な気持ちのままじゃ、この社会は渡れないんだよ!
...などと、下手に開き直ったりしながらも、
子役の演技力の素晴らしさに触れることが出来た、素晴らしい作品たちでした。

蛇足ですが、「ボビー・フィッシャー...」で、
若き日のローレンス・フィッシュバーンが出てきたときは、
何気に嬉しかったです~!(^^)

若い! 細い! 痩せてる~ (^。^;)

a0202860_09592267.jpg
↓ 読んだよ~の印に、ポチッとクリック☆ お願いします~ (^^) ↓

人気ブログランキングへ

[PR]
子役がステキな映画を 2 本 観たので、アップしたいと思います。

まずは、1本目

『ぼくのバラ色の人生』1997年 フランス

a0202860_08523874.jpg


男の子に生まれたけど、自分はいつか女の子になれると純粋に信じている 7 歳のリュドビックの日常を、
ファンタジーテイストで描いている映画です。

リュドビックは、お化粧をしたり、母親のアクセサリーを身に着けたり、
好きな男の子と結婚することを夢見たりして、
幼いなりにアイデンティティを確かめようとするけど、
家族や学校の友達は、そんなリュドビックを「変人」「病気」と決めつけてしまいます。

彼はどうして自分が「男の子」として扱われるのかが理解できないけど、
彼なりに一生懸命に「本当の自分」を主張する姿は、純粋なだけに、思わず応援したくなります。

リュドビックを演じる男の子はの演技はとても自然で、可愛らしく、
観ている途中で、あれ、この子役はもしかしたら女の子が演じてる?
と思うほどです。
a0202860_09014971.jpg


リュドビックに罪は何もないのに、
社会が「彼」を受け入れる準備ができてない (つまりは理解してもらえない) ため、
リュドビックの家族がいろんな問題に巻き込まれていく状況は、つらいものがあります。

a0202860_09013227.jpg


この映画は 20 年前のものなので、あの頃の時代では、こういう反応は致し方なかったんだろうなぁ...
と思います。

日本でも、高校の教科書に LGBT に関する情報がようやく載ることになり、
それはそれでよかったな、と思う一方で、
高校生じゃなく小学生の頃からきちんと説明して理解を広めたほうがいいんじゃない?
って、この映画を見てそう思いました。

この映画は、たくさんの子供達に見てほしいな。

というか、むしろ、子供と一緒に観てもいいように作られている気がします。

ちょっとコメディータッチだし、ファンタジーなシーンもあるし、映像もファンシーで可愛い。

いろんな子供たちに見せることで、LGBT に対する理解を広めることにもつながると思います。

この映画のタイトルにあるように、誰もがみんな「バラ色の人生」を送る権利と資格があると思います。

20 年前にすでに、こういうテーマの映画を作っていたフランス映画界、すごいな...101.png165.png


次回は、2本目の映画についてアップします~173.png169.png

↓ 読んだよ~の印に、ポチッとクリック☆ お願いします~ (^^) ↓

人気ブログランキングへ


[PR]
『レント』2005年 アメリカ映画
a0202860_08370845.jpg

ブロードウェイ・ミュージカル『レント』の映画版です。

ブロードウェイでは、1996 年の初演以来、12年4ヶ月連続上演されたロングランの人気ミュージカルです。

日本でも何度か上演されています。

実は、舞台の「レント」は過去に 2 回チケットを取って見に行く予定だったのに、
2 回とも仕事のため結局見れずじまい...。143.png


舞台がダメなら映画で、と思って DVD を買って鑑賞しました。

冒頭の出演者によるコーラスシーンから胸が熱くなって
一気にその世界へと引き込まれ、アッという間に観賞終了!146.png
a0202860_09002093.jpg

ニューヨークで暮らす若者たちの貧困、ドラッグ、HIV などのネガティブな問題だけでなく
同性愛など、社会的にはマイナーな状況が描かれているのに、
この映画からは大きなパワーと愛が溢れてきます。

人生は辛い、でも生きていかなくちゃいけない...。

生きていくための力とヒントを提示してくれている...そんな作品です。

タイトルの「RENT レント」とは、
ここで描かれている若者たちがアパートの家賃 (レント) さえも払えないほど困窮していることを意味しています。

そして、命のカウントダウンが始まり、その中でも前に進もうとする彼、彼女たちには
一秒という時間でさえも、その意味が重くなっています。

それが冒頭のコーラスシーンで歌われる「Seasons Of Love (シーズン オブ ラブ)」の歌詞の一部に現れています。

525,600 分
52 万の大切な瞬間
525,600 分
一年をどうやって測ればいいのだろう

この歌は、ドラマ「glee」で、出演者の一人フィン役のコリー・モンティスが亡くなった時に
出演者全員で彼を偲びながら歌われていました。

このシーンを見た時、なんて上手い選曲をするんだろうと感動しました145.png

a0202860_09375518.jpg


閑話休題...。


この作品の見所は、何と言っても出演者全員の歌とダンスです!
どのシーンも素晴らしい!

特にレストランのテーブルで歌って踊るシーンは圧巻です。
a0202860_09071726.jpg
ダンサー、ミミのダンスと歌は気迫にあふれてます。

a0202860_09110112.jpg
ミミ役のロザリオ・ドーソン、めちゃくちゃかっこいいです~113.png
a0202860_09130590.jpg


この作品の要となるキャラクターがエンジェル。
エンジェルの歌とダンスにも圧倒されます169.png101.png

そして彼の深い大きなハート (心) にも感動します162.png

a0202860_09172453.jpg
イディナ・メンゼル (アナ雪のレリゴーの歌手ね) の一人ステージシーンも素晴らしい。
a0202860_09190005.jpg

最高に楽しくて、そして切ないミュージカル映画です。

今度こそ本場の舞台を観たい~!(^^)


人気ブログランキングへ ← 読んだよ~の印にクリック☆お願いします~(^^)

[PR]
ケイト・ウィンスレット主演の『とらわれて夏』の DVD を購入して観賞しました。

a0202860_10215295.jpg

この映画、日本ではあまり評判にはならなかったけど
あちこちでの評判はよくて、おすすめ作品だよ、とも言われていました。

ケイト・ウィンスレットは文句ない演技派で、好きな女優だし、
私が大好きなおじ、JK シモンズも出ているので、
それなりに期待はしていました。

シモンズおじ
a0202860_10472984.jpg

でもね、DVD パッケージに書かれている
「脱獄犯の男性に脅されて、自宅に匿うことになり、やがて惹かれていく...」
というストーリーには、観る前から嘘っぽさを感じていました。

それって、つまりは、
ストックホルム症候群ってやつじゃないの?って。

押せば女性は落とせる...とかって思ってる?
いやいやいや、そうじゃないでしょ〜〜?021.gif

なのに、なのに...

観始めたとたんに、私はこの作品の世界にどっぷりとハマってしまったのでした。

ケイト演じるアデルの息子ヘンリーの視点で物語が展開していくので、
少年特有の純粋さと、一方で思春期にありがちな不安定さも同時に丁寧に描かれてて、
それがとても好感が持てます。

a0202860_10324486.jpg

大きな喪失感と絶望の中で、ひっそりと息を潜めながら
とりあえず「生きている」アデルの繊細で複雑な心境は、
セリフがなくても、観る側には饒舌に伝わってきました。

ケイト・ウィンスレット、さすがです!

そして、恐怖の対象でしかないはずの脱獄犯フランクにどうして惹かれていくのか
その過程がとても丁寧に静かに描かれていくので、
気がついたときには、私自身もフランクに惹かれていました(笑)


無理な力が働くことなく、自然とフランクに惹かれてゆくその様が
見ていてなんとも愛おしくなります。

決めてはやっぱりピーチパイでしょうか(笑)。

a0202860_10365711.jpg

映像美も素晴らしかった。

晩夏を背景として映し出される一つ一つのシーンのなんと美しいこと。

a0202860_10373567.jpg


まるで絵画集をめくっているかのような気分でした。

見終わった後の余韻がいつまでもいつまでも続き、
何度でも観たい、ずっと観続けていたい、そんな映画です。

こんなにいつまでも大きく深く余韻が続く映画なんて、そうそうあるものじゃあありません!

素晴らしい脚本と演出。

ジェイソン・ライトマン、やっぱり好きです。
(先日の投稿で紹介した「JUNO ジュノ 」の監督です)


<ちょい付け足し その 1>
JK シモンズ、チョイ役だったなぁ。残念。
でも、相変わらずの存在感! いい味出てた~ 045.gif

<ちょい付け足し その 2>
フランク (ジョシュ・ブローリン) の若い頃を演じていた俳優、
どっかで見たなーって思ったら、米国ドラマ「スーツ」のトレヴァー役で出ていたトム・リピンスキーでした。
この2人、そっくりでビックリ (^^)

a0202860_10432397.jpg

<ちょい付け足し その 3>
なんでこの邦題?
原題の「Labor Day」は、日本では馴染みがないからそのまま使えないかもだけど、
でも、あまりにもセンスがないよね...と大きな残念感...021.gif

...と思ったけど、私も結局のところ、すっかりこの映画にとらわれてしまったので、
この邦題でもアリなのかな...(^^;)


人気ブログランキングへ ← 読んだよ~の印にクリック☆お願いします~(^^)

[PR]
『JUNO ジュノ』2007年 アメリカ・カナダ映画を観ました。
a0202860_17552147.jpg

見終わった瞬間の爽快感!

それは時間がたつとともにサイダーの泡のごとく
ジュワジュワと湧き上がってきて、もう一度観たくなって
続けて 2 度目の観賞。

まさに、さわやかで心地よい風に吹かれる感じの作品でした。

16歳の女子高校生ジュノが予定外 (当たり前か) に妊娠してしまいます。

でも、ジュノは嘆き悲しむことなく、父親である同級生の男の子に愚痴るわけでもなく
チャチャチャっと問題解決に向けて動いていきます。

その様が見ていて気持ちがいい。

それは、主演のエレン・ペイジの台詞回しにもよるところが大きいです。

立て板に水のように、早口で自分の考えを言って、
どんどん前に向かって歩いて行く。

そりゃ、高校生が妊娠しちゃったんだから、
凹むこともあるけど
彼女は、その中で成長していきます。

もちろん、高校生の妊娠なんてダメだし、起きちゃいけないこと。
避妊することが一番大事!

でも、「できちゃった」現実の状況の中でのジュノの変化や成長ぶりが爽快なのです。

エレン・ペイジ、上手いなぁ。
彼女の演技に魅了されました!


父親役の J.K. シモンズも相変わらずいい味を出しています。
このおじ様、どの作品でも深い味を出してくれて大好き!

a0202860_17570752.jpg

ジュノの親友役で出ているオリヴィア・サールビーもステキ!
(オリヴィアの演技力は「秘密 THE SECRET」でも発揮されていますね~)
a0202860_17570295.jpg
ジュノのステップマザー (義理の母親) の立ち回りも見事。

ジュノが超音波検査を受けている間、担当技師からいろんな嫌味を言われるんだけど
それに言い返したシーンでは思わず拍手したくなります。

a0202860_17564916.jpg
日本だとこうは行かないだろうなぁ。

未婚の母に対するシステムが整っている海外ならではのストーリー展開です。

最後のオチも爽やか!045.gif


人気ブログランキングへ ← 読んだよ~の印にクリック☆お願いします~(^^)


[PR]

ずっと見たかったイラン映画『別離』をようやく観ることが出来ました。


a0202860_11562281.jpg

トレイラーはこちらです ↓



2011年の作品で、第61回ベルリン国際映画祭で最高賞 (金熊賞)、女優賞、男優賞

それぞれの銀熊賞を受賞しています。


また、第84回アカデミー賞では、外国語映画賞も受賞している名作です。

数年前の公開時に映画館に行くつもりだったのに、機を逃してしまい、

以来、ずっと気になっていた映画でした。


テヘランを舞台とした離婚の危機にある夫婦のストーリー....

ということ以外、いっさいの前情報を持たずに観ました。

a0202860_12021685.jpg

「別離」というタイトルから、私はてっきり夫婦の離婚を主軸としていると信じていたのですが、

見始めてすぐに、これは私の大きな勘違いであることがわかりました。


娘のためにイランを出て海外移住を希望する妻と
アルツハイマー型認知症の実父の世話をするためイランに残りたい夫


物語は、2人の離婚調停シーンから始まります。


2人は確かに離婚の危機にはあるものの、

「離婚」は、この映画のメインテーマではなく、単なるシチュエーションに過ぎません。


この映画が描いているのは、
人間のちょっとした気持ちの隙間から生まれてくる「嘘」です。


娘を守りたい母
父を守りたい息子
信仰には逆らえない女性
親への愛に苦悩する子供


いずれの登場人物たちも「小さな嘘」を生み出しています。


a0202860_12253625.jpg


それが自分だけでなく、周りの人たちをも苦しめていくことになるけど、

「嘘」をついた瞬間は、おそらく、「このくらいの嘘、大したことない」と、
さほど罪悪感もなかったのでしょう。


悪意のない嘘 - 自分ではそう信じていたのだと思います。


観ながら思ったのは、誰にだって「小さな嘘」はある、ということ。


人間の真理とは、と問われているような気がしました。


また、イランが舞台だけにイスラム教が大きく絡んでいるのも興味深いところです。


アルツハイマーの父親の介護をしてもらうため、ある女性 (敬虔なイスラム教徒)を雇うのですが、

彼女は父親の体を拭くことも、粗相をして汚れた下着を換えることもしてはいけないのですね...。


a0202860_12052188.jpg

そんなことをしたら、アラーの神の怒りに触れてしまうから。


えー、でも、そんなこと言ったら、介護なんてできないんじゃ?
最初からもう無理な話なんじゃない?008.gif


介護という同じ問題でも、宗教が絡むと複雑になる...


それだけでなく、宗教 1 つで社会通念や常識までもが大きく異なってくる恐ろしさも

この映画では描かれています。


胎児に対する罪の大きさ...ビックリです。


そんなイスラム社会の閉塞感なども漂わせています。


でも、なんといっても、この映画のハイライトは、ラストシーン!

このラストシーンを観た時、


え、ずるい!
これはずるい...002.gif


でも素晴らしい、なんて秀逸なラストシーン!049.gif


このラストシーンには賛否両論あるでしょうが、

私は、もうなんて素晴らしいエンディング演出をするのかと

思わず、膝を打ちました!

憎いね~! アスガル・ファルハーディー監督!072.gif


という、複雑な喜び (?) が湧き上がり、

観終わった後、またすぐに最初から見直してしまいました。


大きな余韻が残る映画です。


↓ 読んだよ~の印に、ポチッとクリックお願いします~ (^^) ↓

人気ブログランキングへ



[PR]
3連休最終日は、ツタヤで借りてきた DVD 5枚を観賞して過ごしました。

その中に、とってもとってもステキな作品がありました。

タイの映画『すれ違いのダイアリーズ』です。

a0202860_17581706.jpg







タイ映画なんて生まれて初めてだったので
さほど期待しないで借りたんだけど、
テンポの良い脚本と出演者たちが魅力的で、
観始めてすぐに引き込まれました。

ひょんなことから、ど田舎の水上分校に派遣された青年教師ソーン。

前任の女性教師エーンが置いていった日記を見つけ、読み始めます。

エーンが赴任中に感じた心のうちを描いた彼女の言葉を読み進めていくうちに、
ソーンの気持ちは会ったこともないエーンに寄せられていきます。

a0202860_18075348.jpg

タイの水上生活者たちの暮らしぶりや、教育システムなどが
垣間見えてくるのも大変興味深いし、教師と子供たちのふれあい、男女の気持ちのすれ違いなども
丁寧に描かれていて、とても心地よい仕上がりになっています。

a0202860_18105526.jpg

メールや SNS でのコミュニケーションが当たり前になっている現代で、

「日記」という古典的なアナログツールを通して、顔も知らない 2人が気持ちを寄せ合う、

というストーリーは、一見、ありがちかもしれないけど、

この作品は、まったく退屈さを感じさせることなく、新鮮な感動を与えてくれます。


a0202860_18193879.jpg

最後はとってもとっても温かい気持ちになりました。053.gif043.gif


こんなに後味がいい映画、なかなか巡り会えません。


音楽も心地よかった ♪


たくさんの人に見てほしいなー (^^)



↓ 読んだよ~の印に、ポチッとクリックお願いします~ (^^) ↓

人気ブログランキングへ

[PR]
第一回プラチナブロガーコンテスト

私の大好きな映画『幸せのレシピ』

キャサリン・ゼタ・ジョーンズが女性料理長 (シェフ) を演じています。

a0202860_10263658.jpg

キャサリン演じるケイトの姪っ子、ゾーイ (アビゲイル・ブレスリン) は、

交通事故で母親を亡くしたショックで、まったくご飯を食べなくなります。

a0202860_10320911.jpg



ケイトが何を作っても、頑なに食べない...021.gif


独身のケイトは、姪っ子とはいえ、子供との付き合い方に慣れてなくて、

そんなゾーイにどう向き合えばいいのか戸惑います。


ある日、自分の職場であるレストランの厨房にゾーイを連れて行ったところ

キャサリンの部下 (副料理長) のニック (アーロン・エッカート) が、パスタを作って

ゾーイにひょいとそのお皿を手渡します。

a0202860_10432228.jpg

ゾーイはおそるおそる、そのスパゲッティを一口食べてみる...

美味しい!

もう一口だけ...うん、あと一口だけ...と食べていくうちに、全部平らげてしまう...

というシーンがあります。

a0202860_10442562.jpg

このシーンは、いつ観ても釘付けになります。

だって、とっても美味しそうなんだもん~♪043.gif


スパゲッティ・ポモドーロ


この映画を観ると、お約束と言っていいほど、必ずこれが食べたくなります。

で、先日、久しぶりにこの映画を見たら、案の定、このパスタが食べたくなって、作りました。

a0202860_10464655.jpg


トマトの酸味と甘味、素朴だけどベーシックなパスタ

とっても美味しい~ (^^)♪


私は、トマトソースよりもオリーブオイルソース系の方が好きなのですが、

この映画鑑賞のときばかりは、無性にポモドーロパスタが欲しくなります。


映画の力ってすごいね~ (って、そこ?) (^^;)


↓ 読んだよ~の印に、ポチッとクリックお願いします~ (^^) ↓

人気ブログランキングへ

[PR]