『レント』2005年 アメリカ映画
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ブロードウェイ・ミュージカル『レント』の映画版です。

ブロードウェイでは、1996 年の初演以来、12年4ヶ月連続上演されたロングランの人気ミュージカルです。

日本でも何度か上演されています。

実は、舞台の「レント」は過去に 2 回チケットを取って見に行く予定だったのに、
2 回とも仕事のため結局見れずじまい...。143.png


舞台がダメなら映画で、と思って DVD を買って鑑賞しました。

冒頭の出演者によるコーラスシーンから胸が熱くなって
一気にその世界へと引き込まれ、アッという間に観賞終了!146.png
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ニューヨークで暮らす若者たちの貧困、ドラッグ、HIV などのネガティブな問題だけでなく
同性愛など、社会的にはマイナーな状況が描かれているのに、
この映画からは大きなパワーと愛が溢れてきます。

人生は辛い、でも生きていかなくちゃいけない...。

生きていくための力とヒントを提示してくれている...そんな作品です。

タイトルの「RENT レント」とは、
ここで描かれている若者たちがアパートの家賃 (レント) さえも払えないほど困窮していることを意味しています。

そして、命のカウントダウンが始まり、その中でも前に進もうとする彼、彼女たちには
一秒という時間でさえも、その意味が重くなっています。

それが冒頭のコーラスシーンで歌われる「Seasons Of Love (シーズン オブ ラブ)」の歌詞の一部に現れています。

525,600 分
52 万の大切な瞬間
525,600 分
一年をどうやって測ればいいのだろう

この歌は、ドラマ「glee」で、出演者の一人フィン役のコリー・モンティスが亡くなった時に
出演者全員で彼を偲びながら歌われていました。

このシーンを見た時、なんて上手い選曲をするんだろうと感動しました145.png

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閑話休題...。


この作品の見所は、何と言っても出演者全員の歌とダンスです!
どのシーンも素晴らしい!

特にレストランのテーブルで歌って踊るシーンは圧巻です。
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ダンサー、ミミのダンスと歌は気迫にあふれてます。

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ミミ役のロザリオ・ドーソン、めちゃくちゃかっこいいです~113.png
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この作品の要となるキャラクターがエンジェル。
エンジェルの歌とダンスにも圧倒されます169.png101.png

そして彼の深い大きなハート (心) にも感動します162.png

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イディナ・メンゼル (アナ雪のレリゴーの歌手ね) の一人ステージシーンも素晴らしい。
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最高に楽しくて、そして切ないミュージカル映画です。

今度こそ本場の舞台を観たい~!(^^)


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ケイト・ウィンスレット主演の『とらわれて夏』の DVD を購入して観賞しました。

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この映画、日本ではあまり評判にはならなかったけど
あちこちでの評判はよくて、おすすめ作品だよ、とも言われていました。

ケイト・ウィンスレットは文句ない演技派で、好きな女優だし、
私が大好きなおじ、JK シモンズも出ているので、
それなりに期待はしていました。

シモンズおじ
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でもね、DVD パッケージに書かれている
「脱獄犯の男性に脅されて、自宅に匿うことになり、やがて惹かれていく...」
というストーリーには、観る前から嘘っぽさを感じていました。

それって、つまりは、
ストックホルム症候群ってやつじゃないの?って。

押せば女性は落とせる...とかって思ってる?
いやいやいや、そうじゃないでしょ〜〜?021.gif

なのに、なのに...

観始めたとたんに、私はこの作品の世界にどっぷりとハマってしまったのでした。

ケイト演じるアデルの息子ヘンリーの視点で物語が展開していくので、
少年特有の純粋さと、一方で思春期にありがちな不安定さも同時に丁寧に描かれてて、
それがとても好感が持てます。

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大きな喪失感と絶望の中で、ひっそりと息を潜めながら
とりあえず「生きている」アデルの繊細で複雑な心境は、
セリフがなくても、観る側には饒舌に伝わってきました。

ケイト・ウィンスレット、さすがです!

そして、恐怖の対象でしかないはずの脱獄犯フランクにどうして惹かれていくのか
その過程がとても丁寧に静かに描かれていくので、
気がついたときには、私自身もフランクに惹かれていました(笑)


無理な力が働くことなく、自然とフランクに惹かれてゆくその様が
見ていてなんとも愛おしくなります。

決めてはやっぱりピーチパイでしょうか(笑)。

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映像美も素晴らしかった。

晩夏を背景として映し出される一つ一つのシーンのなんと美しいこと。

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まるで絵画集をめくっているかのような気分でした。

見終わった後の余韻がいつまでもいつまでも続き、
何度でも観たい、ずっと観続けていたい、そんな映画です。

こんなにいつまでも大きく深く余韻が続く映画なんて、そうそうあるものじゃあありません!

素晴らしい脚本と演出。

ジェイソン・ライトマン、やっぱり好きです。
(先日の投稿で紹介した「JUNO ジュノ 」の監督です)


<ちょい付け足し その 1>
JK シモンズ、チョイ役だったなぁ。残念。
でも、相変わらずの存在感! いい味出てた~ 045.gif

<ちょい付け足し その 2>
フランク (ジョシュ・ブローリン) の若い頃を演じていた俳優、
どっかで見たなーって思ったら、米国ドラマ「スーツ」のトレヴァー役で出ていたトム・リピンスキーでした。
この2人、そっくりでビックリ (^^)

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<ちょい付け足し その 3>
なんでこの邦題?
原題の「Labor Day」は、日本では馴染みがないからそのまま使えないかもだけど、
でも、あまりにもセンスがないよね...と大きな残念感...021.gif

...と思ったけど、私も結局のところ、すっかりこの映画にとらわれてしまったので、
この邦題でもアリなのかな...(^^;)


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『JUNO ジュノ』2007年 アメリカ・カナダ映画を観ました。
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見終わった瞬間の爽快感!

それは時間がたつとともにサイダーの泡のごとく
ジュワジュワと湧き上がってきて、もう一度観たくなって
続けて 2 度目の観賞。

まさに、さわやかで心地よい風に吹かれる感じの作品でした。

16歳の女子高校生ジュノが予定外 (当たり前か) に妊娠してしまいます。

でも、ジュノは嘆き悲しむことなく、父親である同級生の男の子に愚痴るわけでもなく
チャチャチャっと問題解決に向けて動いていきます。

その様が見ていて気持ちがいい。

それは、主演のエレン・ペイジの台詞回しにもよるところが大きいです。

立て板に水のように、早口で自分の考えを言って、
どんどん前に向かって歩いて行く。

そりゃ、高校生が妊娠しちゃったんだから、
凹むこともあるけど
彼女は、その中で成長していきます。

もちろん、高校生の妊娠なんてダメだし、起きちゃいけないこと。
避妊することが一番大事!

でも、「できちゃった」現実の状況の中でのジュノの変化や成長ぶりが爽快なのです。

エレン・ペイジ、上手いなぁ。
彼女の演技に魅了されました!


父親役の J.K. シモンズも相変わらずいい味を出しています。
このおじ様、どの作品でも深い味を出してくれて大好き!

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ジュノの親友役で出ているオリヴィア・サールビーもステキ!
(オリヴィアの演技力は「秘密 THE SECRET」でも発揮されていますね~)
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ジュノのステップマザー (義理の母親) の立ち回りも見事。

ジュノが超音波検査を受けている間、担当技師からいろんな嫌味を言われるんだけど
それに言い返したシーンでは思わず拍手したくなります。

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日本だとこうは行かないだろうなぁ。

未婚の母に対するシステムが整っている海外ならではのストーリー展開です。

最後のオチも爽やか!045.gif


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ずっと見たかったイラン映画『別離』をようやく観ることが出来ました。


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トレイラーはこちらです ↓



2011年の作品で、第61回ベルリン国際映画祭で最高賞 (金熊賞)、女優賞、男優賞

それぞれの銀熊賞を受賞しています。


また、第84回アカデミー賞では、外国語映画賞も受賞している名作です。

数年前の公開時に映画館に行くつもりだったのに、機を逃してしまい、

以来、ずっと気になっていた映画でした。


テヘランを舞台とした離婚の危機にある夫婦のストーリー....

ということ以外、いっさいの前情報を持たずに観ました。

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「別離」というタイトルから、私はてっきり夫婦の離婚を主軸としていると信じていたのですが、

見始めてすぐに、これは私の大きな勘違いであることがわかりました。


娘のためにイランを出て海外移住を希望する妻と
アルツハイマー型認知症の実父の世話をするためイランに残りたい夫


物語は、2人の離婚調停シーンから始まります。


2人は確かに離婚の危機にはあるものの、

「離婚」は、この映画のメインテーマではなく、単なるシチュエーションに過ぎません。


この映画が描いているのは、
人間のちょっとした気持ちの隙間から生まれてくる「嘘」です。


娘を守りたい母
父を守りたい息子
信仰には逆らえない女性
親への愛に苦悩する子供


いずれの登場人物たちも「小さな嘘」を生み出しています。


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それが自分だけでなく、周りの人たちをも苦しめていくことになるけど、

「嘘」をついた瞬間は、おそらく、「このくらいの嘘、大したことない」と、
さほど罪悪感もなかったのでしょう。


悪意のない嘘 - 自分ではそう信じていたのだと思います。


観ながら思ったのは、誰にだって「小さな嘘」はある、ということ。


人間の真理とは、と問われているような気がしました。


また、イランが舞台だけにイスラム教が大きく絡んでいるのも興味深いところです。


アルツハイマーの父親の介護をしてもらうため、ある女性 (敬虔なイスラム教徒)を雇うのですが、

彼女は父親の体を拭くことも、粗相をして汚れた下着を換えることもしてはいけないのですね...。


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そんなことをしたら、アラーの神の怒りに触れてしまうから。


えー、でも、そんなこと言ったら、介護なんてできないんじゃ?
最初からもう無理な話なんじゃない?008.gif


介護という同じ問題でも、宗教が絡むと複雑になる...


それだけでなく、宗教 1 つで社会通念や常識までもが大きく異なってくる恐ろしさも

この映画では描かれています。


胎児に対する罪の大きさ...ビックリです。


そんなイスラム社会の閉塞感なども漂わせています。


でも、なんといっても、この映画のハイライトは、ラストシーン!

このラストシーンを観た時、


え、ずるい!
これはずるい...002.gif


でも素晴らしい、なんて秀逸なラストシーン!049.gif


このラストシーンには賛否両論あるでしょうが、

私は、もうなんて素晴らしいエンディング演出をするのかと

思わず、膝を打ちました!

憎いね~! アスガル・ファルハーディー監督!072.gif


という、複雑な喜び (?) が湧き上がり、

観終わった後、またすぐに最初から見直してしまいました。


大きな余韻が残る映画です。


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3連休最終日は、ツタヤで借りてきた DVD 5枚を観賞して過ごしました。

その中に、とってもとってもステキな作品がありました。

タイの映画『すれ違いのダイアリーズ』です。

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タイ映画なんて生まれて初めてだったので
さほど期待しないで借りたんだけど、
テンポの良い脚本と出演者たちが魅力的で、
観始めてすぐに引き込まれました。

ひょんなことから、ど田舎の水上分校に派遣された青年教師ソーン。

前任の女性教師エーンが置いていった日記を見つけ、読み始めます。

エーンが赴任中に感じた心のうちを描いた彼女の言葉を読み進めていくうちに、
ソーンの気持ちは会ったこともないエーンに寄せられていきます。

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タイの水上生活者たちの暮らしぶりや、教育システムなどが
垣間見えてくるのも大変興味深いし、教師と子供たちのふれあい、男女の気持ちのすれ違いなども
丁寧に描かれていて、とても心地よい仕上がりになっています。

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メールや SNS でのコミュニケーションが当たり前になっている現代で、

「日記」という古典的なアナログツールを通して、顔も知らない 2人が気持ちを寄せ合う、

というストーリーは、一見、ありがちかもしれないけど、

この作品は、まったく退屈さを感じさせることなく、新鮮な感動を与えてくれます。


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最後はとってもとっても温かい気持ちになりました。053.gif043.gif


こんなに後味がいい映画、なかなか巡り会えません。


音楽も心地よかった ♪


たくさんの人に見てほしいなー (^^)



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『マリリン・モンロー 瞳の中の秘密』という映画を観ました。



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これは、マリリンが亡くなって50年を経て初めて、彼女の直筆の日記、詩、手紙、メモなどが公開されて
それらを題材として制作されたドキュメンタリー映画です。

幾人ものハリウッド女優たちが「マリリン」となって、その日記や手紙を読み上げて、
当時のマリリンの心境や状況をスクリーンのこちら側にいる私たちに伝える、という構成になっています。

「マリリン」を演じる女優陣のラインナップが、豪華!

マリサ・トメイ
リンジー・ローハン
ユマ・サーマン
グレン・クローズ
ベン・フォスター
エリザベス・バンクス

いずれも個性豊かな女優陣ですが、彼女たちが紡ぎ出す「マリリン・モンロー」はどれも可愛らしくて、
儚げで、純粋で、哀しい。

中でも、グレン・クローズのシーンは秀逸です!

しなやかに、でも力強く訴えてくる、その語り口は、さすがだなぁ~と、
見ながら私は思わず、観賞姿勢を整え直したほどです(笑)。(^^;

マリリン自身が、自分はセックスシンボルとしてしか見られていないことに、
葛藤や焦りや怒りがあったのだろう...
ということは、よく語られていることですが、
それらを乗り越えるために、彼女がどれほど努力してきたのかを、この映画は伝えてくれます。

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演技だけでなく、歴史、文学、哲学、クラシック音楽にまで、その範囲を広げて、
知識と情報を蓄えようとしていたマリリン。

目標を高く掲げ、自分を厳しく律し続けたマリリン。

彼女の綴る文章はどれも、知的で繊細で冷静です。

でも、ハリウッドや世間は彼女を正当に扱ってくれない。

どんなに努力して変わろうとしても、いつまでも「色物」扱いでしかない。

彼女の悔しさは、計り知れないほどだったろうと思います。

今まで知らなかったマリリン像が次から次へと現れて、大変興味深いドキュメンタリーになっています。

マリリンファンでなくても、ぜひ見てほしい作品です。

それにしても、マリリンってほんとに魅力的ですね~053.gif
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今日の天使からのメッセージはお休みします。

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ヒラリー・スワンクって不思議な女優ですね。

決して美人ではないけど、彼女が現れると
スクリーンが華やかになり、彼女の表情や動き一つ一つが
気になって、眼が釘付けになります。

「ボーイズ・ドント・クライ」ではヒロイン(?) の悲痛な人生をドライに、
でも繊細さを忘れることなく演じ
「ミリオンダラー・ベイビー」では怒りを抱えながらも前に進もうとする力強い女性をしなやかに表現し、
「ニューイヤーズ・イブ」では、機転が利くキャリアウーマンを快活に、そして優しく作り上げています。

どれもヒラリーだけど、その作品を思い浮かべると
出てくるのは、ヒラリーではなく、ヒラリーが観客に伝えてくれる人物たちの姿です。

アカデミー主演女優賞を 2 度も受賞しているだけあって
その演技力、表現力はさすがです。

前振りが長くなりましたが....

ヒラリー・スワンク主演の映画『フリーダム・ライターズ』での
彼女も、やはり素晴らしかった!

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教師としての経験が浅いエリン (ヒラリー) が受け持つことになったクラスの生徒たちは、
毎日が人種差別や暴力との戦い、
という粗悪な生活環境で暮らしていて、勉強などに
まったく興味はなく、当然、学力もありません。

そんな生徒たちにどうやって教育指導をしていけばいいのか

いろんな工夫をこらしながら、生徒に近づこうとする教師の
姿を、奇をてらうことなく、自然な形で描いています。

この映画は実話を元に製作されていて
エリン先生のモデルとなった方、彼女が受け持った生徒たちも
すべて実在しています。

これが映像の中の虚像ではなく、現実の話である、
という事実が、私には衝撃でした。

なぜなら、この生徒たちは、日本では想像すらできないような劣悪な環境の中で生きていたからです。

暴力、麻薬、銃の発泡、人種差別、虐待、裏切り

それらが日常茶飯事として、当然のこととして起きてて、
その中で生活している生徒たち

アメリカの闇です。

ヒラリー演じるエリン先生は、常に前向きです。

赤いスーツに身を包み、凛としています。

常に生徒たちと真正面から向き合い、彼、彼女たちを教育していきます。

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単なる熱血教師の話ではなく、彼女自身も
悩みや問題を抱えて、それを乗り越えようと苦悩していることも
この映画の見どころの一つだと思います。

教育って大事です。

教育一つで子供の人生は大きく変わります。

でも、その「教育」をどう扱うかによって
その作用は違ってくるんですね。

そんなことをこの映画は教えてくれました。

観てよかった~(^^)

※ ↓ の画像は、実際のエリン先生と生徒たち
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今日の天使からのメッセージはお休みします。
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昔観た映画を、時間を経てもう一度観てみると、
以前観た時とは違う感銘や印象を受けることがあります。


それは、映画側の問題ではなく、見る側 (自分) の問題ですね。


その映画を観た時の自分の状態や思考、人生観などが
映画に反映されるからだと思います。


公開時 (1989年) に観た『フィールド・オブ・ドリームス』を
先日、数十年ぶりに観ました。

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公開当時、おすぎ (映画評論家?) が

「自分の人生を変える映画に出会えた」とか
「最高の映画」

などと大絶賛してたので、どれどれ...と、観に行ったわけですが、
正直、私には何も入ってきませんでした。

なんだ、これ?
何が面白いの、この映画...???

すごい肩透かし感...(;-_-)

私は野球も興味ないし、
主人公に語りかける「声」が一体何なのかもわからなかったし...

これはホラーなの? え、もしかしたら SF ?

などと、戸惑いながら観て、最後までその声の正体がわからず
結局、何が言いたい映画なのか理解できず、
消化不良のまま、鑑賞終了でした。


ケビン・コスナーは好きだし、映像は綺麗だったので
イヤな感じではなかったけど、そういう印象だったゆえ
以来、20 数年間の間、私の中でこの映画は「よくわからん映画」として
位置づけされていました。

今回、この映画を見ようと思ったのは、
この映画が私の中で消化不良のままであることと、
単純にケビン・コスナーの映画が観たくなったからでした。

で、観たの。

泣きました(T_T)(T_T)(T_T)

もう胸が震えるほど感動しました。

ケビン・コスナー演じる主人公が、「声」に戸惑いながらも
行動を起こしていくにつれて、
ストン、ストン、と、自分の中にも何かが落ちてくるような気になりました。

野球場を作ったがゆえに、経済的ピンチに立たされても
前に進もうとする彼は、なんてすごい人物なんだ、と
心の中で拍手してました。

一回見てるから、結論わかっているのに
それでも、身を乗り出して応援してました(笑)。

彼を支える妻と娘が素晴らしいですね。
(この奥さんは私の理想かも...)
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この映画には、いろんな人の思い、人生が詰まっている ----

それが今回改めて観て、深く伝わってきました。

ドク (ムーンライト・グラハム)のシーンでは、もう我慢できずに
「ググッ」って嗚咽を漏らしてしまいました(^^;

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涙が止まらない....

今でもこのシーンを思い出すと、切なくなって
でも、心地よい風が吹いているような、不思議な感覚になります。

子供の頃は、バート・ランカスターって暑苦しいイメージだったけど
いい感じのおじいちゃんになってたんですね。

それも改めて見てわかったことでした。

映画って、見る側にとって、
正しい or 最適な「観賞タイミング」っていうのが
あるんだなぁ、と、つくづく思いました。

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改めて観て、本当に良かった!

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今日の天使からのメッセージはお休みします。
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私は、映画を見るときには、できるだけその作品の情報を
持たないようにしています。

まっさらな状態でその作品と出会い、自分がどのような反応を出すのかが
楽しみだから、です。

で、今回ご紹介する映画は、こちら↓

『息子の部屋』 2001年 イタリア映画

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この映画も何の前情報を持たずに観ました。

精神科医の夫とその妻、娘と息子の家族4人
平穏に幸せに暮らしていた家族に、ある日突然、悲劇が訪れます。

息子がダイビング事故で命を落としてしまいます。

息子を失った親の苦悩、喪失感、悲嘆、やり場のない怒り、罪悪感などが
色んな場面を利用しながら延々かつ淡々と描かれています。
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派手なシーンや大きな見せ場などなく、
ただただ、大切な人を失った家族の悲しみと苦しさが、
じわじわと、観ている側に染みこんできます。

苦しい、辛い...
でも、自分たちは生き続けなければならない。

どうしたらこの苦しみ、悲しみが癒やされるのか...

すべてのシーンが静かに移り変わり、流れていくので
観ている間は、ちょっと退屈でもあったけど(^^;
観終わった後、この作品のメッセージの重さがシンシンと伝わってきて、
ちょっと息苦しくなりました。

その息苦しさ、というか、胸の痛みは、結構、後を引きました。


観終わった後が勝負! みたいな作品です(^^;

でも、ちゃんと「救い」も描かれているので
まったく光がない作品ではありません。

観終わってこの作品を調べたところ、
これ、第 54 回カンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞してました。

なるほど...思わず納得。

母親役のラウラ・モランテ、とっても美しいです。
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↓今日の天使からのメッセージはこちら↓043.gif

天使からのメッセージ
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先日、映画 『her/世界でひとつの彼女』を観ました。

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アカデミー脚本賞を受賞した作品で、主演はホアン・フェニックス、
そう、あのリヴァー・フェニックスの弟です。

といっても、顔つきも雰囲気もリバーとは全然違いますが...

で、どうだった?おもしろかった?...
と訊かれて、素直に、すぐに、

うん、おもしろかったよ、サイコー!

という風には、なかなか答えにくい作品ではありました...(^ ^;)

内容がかなり輻輳的で、どう解釈していいのか、どう咀嚼していいのか、
少々混乱しているので、
堂々と(笑)
「好きな映画」だと、まだ言えない状態です(^^;)

結婚に失敗した中年男性が、人工知能型 OS (コンピュータの基本システム) の声に
恋をしていく...という、SFチックなラブストーリーですが
まず、この主人公の男性をどう理解すればいいのかで悩みます。

彼は、仕事 (手紙の代筆ビジネス) もきちんとこなしているし
家の中も綺麗に整頓されているし、真面目で几帳面な人なのでしょう。

離婚で傷ついているせいか、社会に対しても
ちょっと神経質になっている感じもします。

そんな彼が、人工知能型 OS (名前はサマンサ - 声はスカーレット・ヨハンソン) を手に入れて、
サマンサと会話をしていくうちに、サマンサと恋に落ちていきます。

サマンサは OS なので、当然、肉体は存在していません。
そんな恋愛はどうなっていくのか...
肉体が存在しない恋愛は成立するのか???

まだ公開中の映画なので、詳細には触れませんが
とりあえず、私が思ったこと

舞台となっている街はどこ?NY?LA?
多分、LA なんだろうな、と思うけど、エンドロールには Shanghai Unit Team と出てたから
上海をモデルとしている?

ホアキン、お兄ちゃんのリヴァー・フェニックスとは似てないんだなぁ (^ ^;)

スカーレット・ヨハンソン、声だけの出演ながら、めちゃくちゃうまい! さすがです! 特に、あんな場面やこんな場面での表現力がハンパない!

エイミー・アダムス、地味な役柄だけど、相変わらず可愛い~。
彼女が出てくると、何故かホッとしました。
彼女がいないと、この映画は観ているのがツラい....

ラストの展開は、そんなのアリなの? 文句 (クレーム) 言えば何とかなるんじゃないの?

エイミーの夫役で、マット・レッシャーが出てたのは、ちょっと嬉しかった(笑)

鑑賞後、数日経ってから、ようやく咀嚼ができてきたようで(笑)
何となくこの映画が伝えたかったことがわかってきたように思います。

一筋縄ではいかない作品ですが、興味深い映画だと思います、
色んな意味で(笑)

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