2012年 11月 19日
イタリア旅行その17 ローマ
という思いばかりで、窓の外の景色を楽しむゆとりなんてありませんでした (泣)
実際、窓の向こうに広がる空も厚い雲で覆われてて
楽しめるようなものではなく、私の気持ちも沈むばかり・・・
ところが、もうすぐローマに着く、というあたりで
いきなり窓からパァ~っと、明るい光が差し込んできました!
うわぁ~、何、この光~
今まで見たこともない神々しさで、思わず身を乗り出して、カメラでパチリ!
何となく、天使たちから
頑張って! せっかくのイタリアなんだから、もっと楽しんで!
と励まされているような気持ちになりました
うん、うん、楽しむよ!
体調はツライけど、できる限り、この大好きなイタリアをエンジョイするよ!
私は光を眺めながら、病は気から・・・などとつぶやいていました(笑)
予定時刻どおりにローマのテルミニ駅に到着~
やはり、ローマは首都だけあって、ヴェネツィアやフィレンツェとは活気が違います!
ちょうど帰りの通勤時間だったこともあるのでしょうが、
駅の構内は、忙しそうに早足で歩くたくさんの人たちであふれかえっていました。
宿泊予定のホテルは、テルミニ駅から1つ隣のレプッブリカ駅なので
地下鉄で移動しようとしたら、駅員から
「え?地下鉄に乗るの?
ノ、ノ、ノ、ノ、歩いて行ける距離だよ、ここからすぐだよ、5分もかからない」
と、冷笑気味にかなり強く言われたので、
徒歩5分だったら、と、ホテルまで歩いて行く事にしました。
でもね、歩き始めてすぐに後悔・・・
だってね、重いスーツケースを石畳の上をゴロゴロと引っ張るのって、かなり大変!
しかも、段差があちこちにあるし、道路を渡るのだって、クレージーなバスとか車が
徐行もせず猛スピードでビュンビュン、行き交ってるし
吐き気を抑えながらのこの移動は、私にとって苦行のようなものでした・・・(- -;)
しかも、しかも、駅前にあるはずのホテルがなかなか見つからず
通りがかりの人に訊いても、売店の人に訊いても、誰もがみんな
「そんなホテル、知らない」と言うし・・・
もうすっかり陽は暮れて暗いし、スーツケースを引きずりながら
あっちへ行ったりこっちへ戻ったり・・・(- -;)
それでも見つけられず、再度、通りがかりのおばちゃんに訊いたら、
案の定、
「知らないわねぇ、そんなホテル」という回答。
あぁぁ~、私、もしかして幻のホテルを予約してしまったの~!!!???
と、マジで不安になって来ました・・・
でも、そのおばちゃんは親切に
「地図持ってる?地図でチェックしてみるわ」と
私たちが持っていた地図でさらに調べてくれました。
「うーん、地図ではここなんだけど、そんな名前のホテル、見当たらないわねぇ・・・。
ちょっと待ってて、あの人に訊いてみるわ」と
別の人にも訊いてくれました。
いいおばちゃんです
尋ねられたおじさんは
「うーん、そんなホテル、知らないけど、これじゃないのか?」と
左隣りのビルを指差しました
そしたら、おばちゃんも
「OK! そうね、きっとそうよ、あなたたち、このビルがきっとあなたたちのホテルよ!」と。
ひぇ~、ホ、ホントにそうなのかぁ????
だって、そのビルには何も書かれてないし、窓も暗いし、
とてもじゃないけど、ホテルには見えない・・・・
なんか、かなりいい加減な気がするんですけど・・・(^^;)
でも、もう疑ってもしょうがない、私は一刻も早くホテルに着いて休みたい!
おばちゃんにお礼を言って、イチかバチかで、そのビルに向かいました。
ビンゴ!
ようやく見つけました!
我がホテル、セントレジス・ローマ St. Regis Rome
それにしてもこのホテル、外に看板も何も出てないし
エントランスは通りから奥に引っ込んでて見にくいし
これがホテルとは思いにくい造りになっています。
これじゃ、ローマ市民の認知度が低くてもしょうがないか・・・???
すがりつくように中に入って、チェックイン!
決して大きなホテルではないけれど、エレガントな雰囲気がとてもよい感じです
部屋に案内され、ようやく一息・・・
今夜は、私の会社のローマ支社のスタッフたちと一緒にディナーをする予定です。
いつもはメールをやり取りしたり、オンラインミーティングで話しているだけのスタッフたち。
会うのはもちろん初めてなので、とてもワクワク、ドキドキ
ああ、なのに、なのに・・・・
この吐き気、ムカムカ・・・
こんなんじゃ、せっかくのディナーも台無しだぁ・・・
なんとか吐き気だけでも抑えたい!
とりあえず、食べる前に飲む!という胃薬を飲んで
待ち合わせのロビーへと向かいます。
どうか楽しく、美味しくディナータイムを過ごせますように・・・と
ひたすら祈りながら、彼らの到着を待ちます
続く・・・