映画『否定と肯定』

昨年、予告編を観たときから、絶対に観よう!と楽しみにしていた映画『否定と肯定』
ようやく観ることができました。

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ホロコーストなどなかった、ヒトラーはユダヤ人迫害に消極的だった、と主張し続けるイギリスの歴史学者アーヴィング (ティモシー・スポール)

そんなアーヴィングの主張を否定するユダヤ人教授リップシュタット (レイチェル・ワイズ)

自分の主張を否定されたアーヴィングがリップシュタットを名誉毀損で訴えたことで裁判が始まります。

この裁判は、実際のもので「アーヴィング対ペンギン・ブックス・リップシュタット事件」として知られているものなのですね。

私がこの映画で初めて知ったことが 2 つあります。

1 つ目は、ホロコーストなどなかった、という説があった、ということ。

正直、とても驚きました。

ナチス・ドイツが何をしてきたか、ユダヤ人迫害とはどういうものだったのかということは、学校でも習ったし、
子供の頃から、いろんなメディアを通じて知らされていたので、それが「ウソ」だったなんてことは 1 ミリたりとも思わなかったからです。

アーヴィングは何を持ってそんな説を唱えるのか、そこに大きな興味と疑問を持ちました。

そして、2つ目。

イギリスの司法制度では、原告ではなく訴えられた側 (被告側) が立証する責任がある、ということです。

日本や米国での裁判は、原告側 (訴える側) が被告の罪を紐解いていき、最終的に有罪へと導いていくのに対して
イギリスの裁判は、その逆なのですね。

被告であるリップシュタットが裁判に勝つためには、「ホロコーストは実在した」ことを証明しなくてはなりません。

- 明らかに実在したホロコースト
- それを示す施設や資料は存在している
- ホロコーストからの生存者たちも実在する

にも関わらず、客観的なデータを示しながら証明していかなくてはならない。

この「歴史の事実を証明する」ということが、
いかに複雑で繊細で困難であるか、ということがこの映画では、力強く描かれています。

リップシュタットの裁判チームが素晴らしい仕事をしてくれるんですよ!

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感情に流されるのではなく、一つ一つ客観的なデータを集めては検証を重ねていく...。

その作業の過程を描く映像を見ているときは、こちらも息苦しくなってきましたが
そのプロセスやアプローチには学ぶところがいろいろとありました。

レイチェル・ワイズが、不当で愚かな訴えに決して屈しない強さを見事に演じています。

レイチェル・ワイズって私の中では
「マイ・ブルーベリー・ナイツ」とか「アバウト・ア・ボーイ」などの美しくてシャキッとしたビューティー
というイメージだったのですが、この映画では、そういう「ビューティー」な部分を完全に切り捨てているのがわかりました。

それでも、美しいんだけどね...173.png

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アーヴィングを演じているのは、ティモシー・スポール。

このおじさんも、私の中では「魔法にかけられて」のマヌケな家来のイメージがあったのですが、
そのマヌケぶりが、アーヴィングという役を演じるには、とてもいい仕事になっていましたよ(笑)。

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そして、人の思想や思い込みには、計り知れない危険性があることも、この映画が教えてくれました。

観終わって思ったこと...

南京大虐殺や、今もってニュースで取り上げられることの多い韓国の従軍慰安婦問題なども
このホロコースト裁判と同じような性質を持った問題なのではないか、ということです。

実話ベースなので、いろいろと考えるところはありますが、
単純に映画としても、見ごたえ十分な作りになっています。101.png

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by keiko-cako | 2018-01-22 19:09 | 映画・ドラマ・本 | Trackback
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