映画『風と共に去りぬ』と『哀愁』

ヴィヴィアン・リーの話をしましょう。

皆さんが一番最初に好きになった俳優、女優はどなたですか?

私は、映画好きだった母の影響で、物心ついた頃からいろんな映画を観てましたが、
「風と共に去りぬ」のヴィヴィアン・リーを最初に観たときに、胸がときめいたのを覚えています。


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なんて美しい人なんだろうって。

小学2年生ぐらいの頃かなぁ。

テレビで観たのですが、子供のくせにあんな長編を飽きもせず、
ずっとテレビの前で体操座りをして観てました(笑)

以来、ずっとヴィヴィアン・リーが好きで、中学生になってからは、
映画館で「風と共に去りぬ」が上映されるたびに観に行ってました。

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222 分、3時間42分という長編、しかも前編と後編の間に休憩も入るので
一回観るだけで半日が終わります。

当時の映画館は今みたいな入れ替え制じゃなかったので
朝、映画館に入って、2 回続けて観て映画館を出たら、
外はもう夕方だった...という感じでした。105.png

ヒロインのスカーレット・オハラは、自尊心が高く自信にあふれていて、ワガママで高慢な女性。

友だちには決してなりたくないタイプなんだけど
どんな困難が来ても決してくじけず、大地に足をつけて歩き続けるたくましさと強さは
子供心にも強く響いてきて、憧れたものでした。

大人になってから「風と共に去りぬ」の原作も読みましたが、
まさにヴィヴィアン・リーはスカーレット・オハラそのものだと思いました。

そして、この「哀愁」です。

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これは、第 2 次世界大戦中に運命的な出会いをする男女の悲恋物語です。

ヒロインのバレリーナを演じるヴィヴィアン・リーは、華奢で可憐で、現実離れをしているかのような美しさです。

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現実の中で自分を信じて力強く生き抜くスカーレット・オハラとは全く別の美しさで、
特に横顔の美しさはため息が出るほど可憐です。

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あのスカーレット・オハラを演じた同じ女優とは思えない程
全く別の女性になっている...
それはまさしく、悲恋のヒロインを見事に表現している美しさなのですね。

相手役のロバート・テイラーも端正な顔立ちと渋い声で、まさに美男美女の図。

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2人の繊細な演技力で、この映画のテーマを私たちに伝えてくれます。

人を想い続ける純粋な気持ち、「戦争」によって運命を狂わされてしまう人生。

いわゆる「悲恋」もので、ストーリーは想定内なのですが、
この映画の素晴らしいところは、いろんな場面の解釈を観客側の想像力に委ねていて、
それがこの映画の品性を生み出していることだと思います。

いわゆる「性的な出来事」についても、
昨今の映画のように映像でそのままストレートに表現するのではなく、
俳優女優の表情や間接的なセリフとシーン (場面) によって表現しています。

オブラートに包まれた演技と演出でも、何が起きたのか、
その時どんな気持ちだったのか...ということを、
あえて映像表現しなくても、観ている側には十分に伝わってきます。

このような演出は、当時の映画事情とか時代的常識によるものかも知れません。

これを「古い」とか「物足りない」という人もいるでしょう。

でも、私は逆に、これこそが演出の力なのだと思います。

1940年製作なので、もう70年以上も前の作品ですが
この映画が伝えてくれる美しさと哀しみは、全く古さを感じさせません。

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「哀愁」という邦題も素晴らしい。

今だったら、原題の「Waterloo Bridge」をそのまま「ウォーターブリッジで」とかってやっちゃう感じかなぁ...109.png

ヴィヴィアン・リー演じるヒロインのあまりに純粋すぎる心に胸が痛くなり、涙が流れます。


蛇足ですが、映画の中で出てくるお守りがビリケンだったのは、チョイビックリ!

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ビリケンって大阪のものだと思っていたけど違うんですね...(笑)

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by keiko-cako | 2018-04-21 20:12 | 映画・ドラマ・本 | Trackback | Comments(0)